ナレッジ  » 週刊 戦略調達 vol.65 2010.7.6

【週刊 戦略調達 vol.65 2010.7.6】本田選手の無回転シュートで広告宣伝費、販売促進費を低減 - ミズノ

【ビジネス誌「Bizteria経営企画」にて「利は元にあり~グローバル競争
時代の新解釈」連載開始】

経営者や経営企画担当者向けのビジネス誌「Bizteria経営企画」にて、弊
社代表の中ノ森が、「利は元にあり~グローバル競争時代の新解釈」とい
うタイトルで、支出管理(Spend Management、スペンドマネジメント)に
ついての連載を担当させて頂くこととなりました。

Bizteria経営企画は隔月を目処とした不定期発行のフリーペーパーです。
記事の一部は「Bizteria経営企画」のwebサイト
( http://www.bizteria.com/vol29/kiji7.htm )でご覧頂けます。購読
の申し込みは、そのページの下にある「続きを読む」のリンクから行なっ
て下さい。購読費用は掛かりませんので、記事のさわりだけでもまずは一
度ご覧下さい。
    
―――――――――――――――――――――――――――――――――
【第1回テキサス大学オースティン校
  McCombs MBA 非公式分校開催のご案内】

弊社の活動ではなく、代表の中ノ森の私的活動ですが、第1回テキサス大
学オースティン校 McCombs MBA 非公式分校の開催についてご案内します。

詳細はこちら( https://www.insightnow.jp/communities/id/79 )をご
覧頂きたいのですが、McCombs MBA 非公式分校は、McCombsのMBAプログラ
ムの教育方法を参考にしながら、自分達で最新のマネジメントに関る知識
を修得し、それを自分達が抱えるリアルの問題解決に用いて成果を上げる
と共に、知識を本当に使える自らのマネジメントのナレッジとしていくコ
ミュニティ、場、活動として展開していくものです。

尚、立ち上げメンバーがテキサス大学オースティンで学んだ経験を日本の
活性化に役立てたいというのがこのコミュニティの発端のため、名称はテ
キサス大学オースティン校 McCombs MBA 非公式分校になっていますが、
参加者はテキサス大学関係者やMBA取得者である必要はまったくありませ
ん。この非公式分校はテキサスの「来る者は拒まず」の雰囲気を受け継ぎ、
MBAを持っていない方、MBAをこれから目指す方、テキサス大学以外でMBA
を取得された方、何れも大歓迎との事です。資格や肩書きではなく、マネ
ジメントの知識を実際の現場でのリアルな問題解決に使えるようにしたい
という意欲があれば誰でも参加できる場です。

記念すべき第1回は、リーダーシップをテーマに7月16日(金)19:00から
開催されます。第1回の詳細は以下の通りです。

■ マネジメントトピックスに関るディスカッション
◇日時:7月16日(金)19:00-20:00
◇テーマ:リーダーシップ
◇マネジメントトピックス:鋭意作成中
◇参考図書:「徹底のリーダーシップ」ラム・チャラン著 プレジデント社
 (参照リンク: http://amzn.to/d4njjb )
◇開催場所:株式会社 戦略調達オフィス セミナールーム
( http://www.mapion.co.jp/m/35.68215_139.736241666667_9/ )
東京都千代田区麹町6-2-6 ユニ麹町ビル4階(JR 四谷から徒歩2分。1階に
みずほ銀行が入っております。入口は建物を正面にみて左脇です。     
◇費用:1,000円(税込)。当日会場にてお支払い下さい。必要な方には
領収書を発行します。

■ Think&Drink
◇日時:7月16日(金)21:00頃から
◇開催場所:YOTSUYA BREWERY(新宿区四谷1-8 中川ビル1F)
http://r.gnavi.co.jp/g608302/map1.htm
Tel.03-3353-1009

■ 申込方法
マネジメントトピックスに関るディスカッション、Think&Drinkの何れも会
場設定の関係上、予め http://www.smaster.jp/Sheet.aspx?SheetID=29953
から、お申し込み下さい。

■ 詳細お問い合わせ先
このメールへの返信で構いませんので、弊社宛ご連絡下さい。
    
―――――――――――――――――――――――――――――――――
【今週のトピックス】

サッカー日本代表の本田選手の無回転シュート。W杯予選最終戦のデンマー
ク戦で、日本を勝利に、そしてW杯決勝トーナメントに導きました。

実は、本田選手の無回転シュートの裏には、資金力の豊富な大企業とそれ
には対抗できない中小企業との別の戦いがありました。

今回は、この本田選手の無回転シュートに秘められた戦いに、限りある広
告宣伝費を効果的に使い、資金力の豊富な大企業とのマーケティング、販
売競争と戦う中小企業の広告宣伝費、販売管理費における調達戦略を学び
ます。

本田選手のスパイクの提供元は、日本の大手スポーツブランドの美津濃
(ミズノ)です。ミズノは2009年度の売上高が1,487億円と、確かに、日
本企業では大手かもしれません。しかし、グローバル市場で見た時には、
2009年度のナイキの売上高1兆7925億円、アディダスの1兆3519億円に比べ
ると約1/10ですので、グローバルスポーツブランドという観点で言えば、
中小企業ですし、実際の競争の構図としてもナイキ、アディダスの大企業
対その他の中小企業となっています。

国際サッカー連盟によると、20006年ドイツ大会のテレビ視聴者数は214ヶ
国・地域、延べ263億人、2008年の北京五輪の視聴者数は47億人とのことで、
マーケティング的な観点で言えば、サッカーW杯はスポーツの中では、オリ
ンピックを圧倒的に凌駕するマーケティングの機会です。

当然、サッカーW杯はナイキ、アディダスとも着目しており、大会スポンサー
のみならず、有力各国代表、有力選手のスポンサーとしてユニフォームや
スパイクの提供などに凌ぎを削っています。

当然、これらの企業の1/10のサイズのミズノが、大会スポンサーや各国代
表スポンサーといった大企業と同じ土俵で戦っても勝ち目はありません。
そこで、ミズノはカネではなく、頭を使います。その戦略は、総張りでは
なく「1点集中突破」と、実績ではなく「これからの可能性への逆張り」
です。ミズノは今回のW杯の広告宣伝に際して、本田選手の無回転シュー
トへの一点賭けという非常に思い切った手段を取りました。

無回転シュートとは、文字通りボールに回転をかけない蹴り方によるシュー
トで、ボールが無回転になると、ボールが急激に落ちたり、ブレたりと非
常に不規則な変化をします。野球のナックルボールと同じものです。本田
選手がW杯予選最終戦のデンマーク戦で決めた先制点は、正に、この無回
転シュートによるものでした。

今の本田選手の注目度からは考えられないかもしれませんが、思い出して
下さい、ミズノがこの決断をした当時の2008年は、本田選手は代表の選考
試合のスターティングメンバーでなかったどころか、召集すらされていま
せんでした。

しかし、ミズノは、「無回転シュートを蹴ろう」というコンセプトで、本
田選手のキックを分析し、2年がかりで開発した回転のかかりにくい素材
のパネルを、無回転シュートを蹴る位置に配置したモデルを中心としたマー
ケティング、営業を展開しています。大会や有力各国代表のスポンサーシッ
プを獲得するのに比べれば、この開発、マーケティングに掛かる費用はか
なり少なく済んだことと推測されます。それでも、本田選手のW杯での活
躍により、ミズノは、普通に日本代表などのオフィシャルスポンサーなど
になるよりも、より強力な追い風を得ていることでしょう。

投資からのリターンは基本的にリスクに応じて決まります。高いリターン
を得ようと思えば、それに見合ったリスクを負うか、逆張りで周囲が不当
に評価していないものを見出すしかありません。順張りで皆が評価してい
るものの中から、高いリターンを得ようとするのは非常に難しいのが実際
です。しかし、一見、安全策と思われるものに投資するのは、リスクが過
小評価され、リターンが不当に抑えられていることが多くあります。財政
破綻前の国の国債がこの典型例でしょう。

逆張りはリスクが高いように見えますが、少ない投資額で大きなリターン
を得ることができますので、投資額つまりリスクの総量を抑えることがで
きます。全体のリスク総量の観点からは、逆張りは、同じ額のリターンを
求めて多額の資金を一つの安全策に注ぎ込むより、リスクの低い戦略とい
えます。

資金力が乏しく、大企業のように総張り戦略が取れない中小企業にとって
は、商品開発投資、広告宣伝費などのリスクの高いものについては、今回
のミズノのように、予算の使い道を絞り込んだ上で重点投資する「1点集
中突破」、実績ではなく「これからの可能性への逆張り」が、非常に費用
対効果の高い調達戦略です。

―――――――――――――――――――――――――――――――――
【株式会社 戦略調達からの他の情報提供のご案内】
■調達・購買コスト削減、業務改善にお悩みの方必見!「どこから始める
 調達・購買コスト削減?」セミナーテキストを無料配布】

弊社では、先般開催し、高い評価を頂いた「どこから始める調達・購買コ
スト削減?」セミナーテキストを無料配布しています。

詳細はこちら⇒http://samuraisourcing.com/news/post_10.html

セミナーテキストの申し込みは、タイトルを「どこから始める調達・購買
コスト削減セミナーテキスト希望」として、

    * お名前
    * 会社名
    * 部署名
    * 役職名
    * お勤め先メールアドレス
    * 電話番号

をご記入の上、ms1@samuraisourcing.com 宛に、もしくはこのメールの返
信にてお申し込み下さい。

※当資料の配布は、調達・購買・物流関連業務に携わっている方向けに行っ
ているため、企業・機関・団体様を特定できない場合や、コンサルティン
グ業やソリューション提供業の方の申し込みについてはお断りさせて頂き
ます。ご理解ご協力の程、よろしくお願い申し上げます。

■調達・購買から始める環境経営、環境調達.com
弊社では、喫緊の課題である環境問題に調達・購買活動から貢献すべく、
環境負荷を低減する商品・サービスの開発事例や、それに資する優良なサ
プライヤの紹介など、企業の調達・購買活動からできる環境経営に関する
情報発信を行う、環境調達.comを運営しています。

環境調達.comはこちら⇒ http://samuraisourcing.com/knowledge/green/

環境調達.comの開設に合わせて、毎週木曜日+都度、環境調達.comの新着
トピックスを無料でお届するメールマガジン「環境調達.com」の配信も開
始しました。メールマガジン「環境調達.com」のご購読はこちら(ご購読
は無料)⇒ http://www.mag2.com/m/0000293666.html

■調達・購買部門のマネジメントblog 「調達・購買部門の縦と横」
調達・購買部門のマネジメントのあり方について、1.部門マネジメント、
2.体系化、3.実践という弊社独自の視点により、ブログ形式でまとめ、弊
社サイトにご登録頂いた方に限り公開しています。詳細はこちら⇒
http://samuraisourcing.com/knowledge/blog/

※「調達・購買部門の縦と横」は、調達・購買・物流関連業務に携わって
いる方向けに行っているため、企業・機関・団体様を特定できない場合や、
同業他社様からの申し込みにつきましては、お申し込みをお断りさせて頂
く場合がございますこと、ご了承願います。

■調達・購買プロフェッショナル登録
当制度は、弊社でのポジションの有無に関わらず、調達・購買業務でキャ
リアを形成したいという方々に、希望する調達材カテゴリやご経歴などを
伺い、適したポジションの募集が生じた場合に、優先的にご登録頂いた方
へ働きかけるものです。

ご登録頂いた方には、定期的情報提供やトレーニング、各人の研鑽を目的
としたディスカッションセッションなどへのご招待といったメリットがあ
りますので、是非ご登録をお願いします。詳細はこちら⇒
http://samuraisourcing.com/recruit/recruit/entry.html

―――――――――――――――――――――――――――――――――
【弊社のお勧め】

■『 中国調達とものづくりの現場から』(メルマガ)
バイヤーキャリア15年、中国調達7年の産機部品バイヤーのZhenさんの中国
調達実践論。その視点は、中国調達だけでなく、すべての調達に通じます。
無料購読はこちら⇒ http://www.mag2.com/m/0000241825.html

―――――――――――――――――――――――――――――――――
【編集後記】

最後までお読み頂き、ありがとうございました。

弊社にもよくマーケティング、販促支援などの営業を受けますが、ありき
たりのものばかりで、あまり工夫が見られません。それでも、マーケティ
ング、営業系のサービスには、予算がついているので、サプライヤもあま
り工夫をする必要がないということでしょうか。

まだまだ広告宣伝費、販売促進費関連ではできることがある気がします
(山本)

―――――――――――――――――――――――――――――――――
【週刊 戦略調達】
■発行者 株式会社 戦略調達 中ノ森 清訓
 www.samuraisourcing.com
■発行日 毎週火曜日
■創刊 2009/4/16
■ご意見、ご感想、お問い合わせは ms1@samuraisourcing.com
  トピックスの選定や構成も皆様の声に合わせていきます  ので、ご意見、
  ご感想をお寄せ下さい。(このメールへの返信でできます)
■引用、転送などは、出所を明記して頂ければ、了承を得たものとします。
■よろしければお知り合いや職場の方々へ、この「週刊 戦略調達」をご
 紹介・ご転送下さい。「週刊 戦略調達」のご購読申し込み(ご購読無
 料)は⇒ http://www.mag2.com/m/0000288812.html

このページの先頭へ