ナレッジ  » 週刊 戦略調達 vol.62 2010.6.15

【週刊 戦略調達 vol.62 2010.6.15】
事業仕分けを仕分けする~(2)最善の事業主体を選ぶ

【ビジネス誌「Bizteria経営企画」にて「利は元にあり~グローバル競争
時代の新解釈」連載開始】

経営者や経営企画担当者向けのビジネス誌「Bizteria経営企画」にて、弊
社代表の中ノ森が、「利は元にあり~グローバル競争時代の新解釈」とい
うタイトルで、支出管理(Spend Management、スペンドマネジメント)に
ついての連載を担当させて頂くこととなりました。

Bizteria経営企画は隔月を目処とした不定期発行のフリーペーパーです。
記事の一部は「Bizteria経営企画」のwebサイト
( http://www.bizteria.com/vol29/kiji7.htm )でご覧頂けます。購読
の申し込みは、そのページの下にある「続きを読む」のリンクから行なっ
て下さい。購読費用は掛かりませんので、記事のさわりだけでもまずは一
度ご覧下さい。
    
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【第1回テキサス大学オースティン校
  McCombs MBA 非公式分校開催のご案内】

弊社の活動ではなく、代表の中ノ森の私的活動ですが、第1回テキサス大
学オースティン校 McCombs MBA 非公式分校の開催についてご案内します。

詳細はこちら( https://www.insightnow.jp/communities/id/79 )をご
覧頂きたいのですが、McCombs MBA 非公式分校は、McCombsのMBAプログラ
ムの教育方法を参考にしながら、自分達で最新のマネジメントに関る知識
を修得し、それを自分達が抱えるリアルの問題解決に用いて成果を上げる
と共に、知識を本当に使える自らのマネジメントのナレッジとしていくコ
ミュニティ、場、活動として展開していくものです。

尚、立ち上げメンバーがテキサス大学オースティンで学んだ経験を日本の
活性化に役立てたいというのがこのコミュニティの発端のため、名称はテ
キサス大学オースティン校 McCombs MBA 非公式分校になっていますが、
参加者はテキサス大学関係者やMBA取得者である必要はまったくありませ
ん。この非公式分校はテキサスの「来る者は拒まず」の雰囲気を受け継ぎ、
MBAを持っていない方、MBAをこれから目指す方、テキサス大学以外でMBA
を取得された方、何れも大歓迎との事です。資格や肩書きではなく、マネ
ジメントの知識を実際の現場でのリアルな問題解決に使えるようにしたい
という意欲があれば誰でも参加できる場です。

記念すべき第1回は、リーダーシップをテーマに7月16日(金)19:00から
開催されます。第1回の詳細は以下の通りです。

■ マネジメントトピックスに関るディスカッション
◇日時:7月16日(金)19:00-20:00
◇テーマ:リーダーシップ
◇マネジメントトピックス:鋭意作成中
◇参考図書:「徹底のリーダーシップ」ラム・チャラン著 プレジデント社
 (参照リンク: http://amzn.to/d4njjb )
◇開催場所:株式会社 戦略調達オフィス セミナールーム
( http://www.mapion.co.jp/m/35.68215_139.736241666667_9/ )
東京都千代田区麹町6-2-6 ユニ麹町ビル4階(JR 四谷から徒歩2分。1階に
みずほ銀行が入っております。入口は建物を正面にみて左脇です。     
◇費用:1,000円(税込)。当日会場にてお支払い下さい。必要な方には
領収書を発行します。

■ Think&Drink
◇日時:7月16日(金)21:00頃から
◇開催場所:YOTSUYA BREWERY(新宿区四谷1-8 中川ビル1F)
http://r.gnavi.co.jp/g608302/map1.htm
Tel.03-3353-1009

■ 申込方法
マネジメントトピックスに関るディスカッション、Think&Drinkの何れも会
場設定の関係上、予め http://www.smaster.jp/Sheet.aspx?SheetID=29953
から、お申し込み下さい。

■ 詳細お問い合わせ先
このメールへの返信で構いませんので、弊社宛ご連絡下さい。
    
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【今週のトピックス】

事業仕分けをケースにムダな支出や支出管理の手法を整理する。二回目の
今回は、「(2)最善の事業主体を選ぶ」です。最善の事業主体を選ぶと言
うのは簡単ですが、やるべき事は非常に沢山あります。

仕分け人は支出管理の専門化ではないので、具体的にそれを実現するため
の提案というのはあまりしていませんが、事業仕分けでは大きく分けると
最善の事業主体を選ぶにあたって、1.国、都道府県、市町村、独立行政
法人や政府系の公益法人や民間への委託などあまたある事業主体の中で、
最適な事業主体を考える、2.競争的に事業主体を選定するの二つの指摘
が多くなされています。今回は、これらの二つのポイントについて見てい
きます。

■ 最適な事業主体を考える

先月の事業仕分けで対象となったものに、社団法人 雪センターの効率的
な冬期路面管理手法に関する検討業務や防雪施設等の整備方法や既存施設
の点検・評価に関する検討業務があります。

これらは、国が管理する直轄国道の除雪、路面管理、雪崩や吹きだまりな
どの防雪施設等の効率的・効果的な方法、整備方法などを検討・検証する
というものです。これまでは、雪センターが国から委託を受け、データの
計測、整理、分析や新技術の適用方策の検討などについては、更に外部に
委託しながら実施しています。

これに対して仕分け人の判定は、
- 国土交通省の出先機関である各地の地方整備局の現場技術者の仕事
- 「雪に関する総合的調査」を日本橋のオフィスで行えるとは信じ難い
- 全国で蓄積された知見の活用や、現場間ならびに同種の検討を行なって
いる地方自治体との連携は必要だが、センターの存在意義はない
といったものでした。調査の意義は認めているのですが、雪センターの業
務は現場改善であり、現場改善は中央が外部に委託して行なうのではなく、
現場でないとできないという判断です。

企業で言えば、物流やITなどの機能子会社を作ったものの、結局は、業務
改善・企画機能は現場で持たざるを得ず、機能子会社は本社の企画部門と
外部専門企業との間の取次ぎに過ぎなくなっているといったところでしょ
うか。

現在は、こうした機能子会社を各企業が抱えることについて疑義が生じ、
物流やIT、人事関連などの機能子会社の外部専門企業への売却が進行して
います。雪センターもこうした取次ぎだけの機能子会社と同じと判定され
たようです。

現場改善は現場で行なうものです。業務の企画・マネジメントはその業務
の担い手が行なうべきものです。各現場での連携、ナレッジの共有は、現
場間の改善成果の共有会やナレッジマネジメントを工夫することでできる
ことが多々あります。コア・コンピタンスでないものや専門的な技術が必
要とされるものについては、外部を活用すべきですが、その際には価値の
ない中間業者を排除するのは当然です。

あらゆる活動・事業において、それは内作・外作、社内・外部への業務委
託の何れで行なうべきか、内部で行なうのなら、中央で行なうべきか現場
で行なうべきかの検討があらゆる活動・事業を成功させる上で不可欠です。

■ 競争的に事業主体を選定する

外部についても、専門業者に任せればいいという話ではなく、あまたある
専門業者の中で、最善の業者に任せなければいけません。そのための方策
の一つとして、雪センターの仕分けでもそうでしたが、外部への委託につ
いては、競争的に委託先を決定すべきと判定されたものが非常に多くあり
ます。

内部で行なう、外部で行なうに関らず、その仕事が既得権益になってしま
うと創意工夫が生まれず、業務の改善・革新が進みません。

外部委託は競争で決定というのは当たり前と言えば当たり前のことなので
すが、なぜ、事業仕分けでこれだけボロボロと委託先を競争的に選定との
指摘がなされるのでしょうか?

それは、取引先を競争的に選定するというのは非常に手間が掛かるからで
す。取引先を競争させるというのは、単純にただ相見積を取ればよいとい
う話ではありません。

たとえば、そもそも取引先を競争させるのは、最善の事業主体を選ぶのが
目的ですので、競争の中に最善の事業主体が含まれている必要があります。
取引先を公募して座って待っていても、優良な取引先が参加するとは限ら
ないので、こちらから最善と思われる取引先に働きかけていく必要があり
ます。市場には「逆選択」という言葉ある通り、望ましくない相手ほど、
向こうから積極的に働きかけてくる傾向があります。

取引先を競争させるには、相対の交渉、入札、リバースオークション、カ
テゴリーソーシングなどどういう形で競争させるのがベストなのかという
ことを見極める必要があります。

一番大切なのは、競争の結果、実際に取引先を切り替えるということを実
績として業者に示していく必要があります。サプライヤの洞察力は厳しく、
あなたが幾ら相見積を取ろうと、本当に切り替える覚悟がない時には、そ
れが見透かされ、「本当に他の取引先と取引できるのなら、さあ、どうぞ」
と余裕で構えているものです。サプライヤに舐められないようにするため
には、多少の切り替えによって生じるトラブルは覚悟した上で、冷徹な判
断の下、サプライヤを切り替えるべき時は、果敢に切り替えるという実績
を積み重ね、それを取引先に示していく必要があります。

残念ながら、競争的に事業主体を選定するというのは、これだけの手間と
覚悟が必要なので、上がどれだけ口を酸っぱく言っても、担当者レベルで
は聞き流しているというのが実情です。担当者にしてみれば、そこまです
るモチベーション、インセンティブがないのです。担当者にしてみれば、
「今の取引先には非常に細かい注文を聞いてもらっている」
「今の取引先でないと細かい品質要求には応えられない」
と説明しつつ、相見積は取ってお茶を濁しつつ、今の取引先と仲良くする
というのが、一番心地よいのです。

こうした巧妙なサボタージュを担当者が行なった時に、担当者に対抗する
術を持つ経営者、マネジメントがいないからこそ、事業仕分けでも、必ず
と言ってよい程、委託先を競争的に選定との指摘が事業仕分けでもなされ
ているのだと思います。

これから先のテーマになりますが、仕分け人の立場で「最善の事業主体を
選べ」と言うのは簡単です。経営者、マネジメントの立場にある人間が考
えなければならないのは、そんなのは当たり前で、「どうすれば、最善の
事業主体を選べるか」という事であり、それが、現場レベルの意思決定に
おいて、1.最適な事業主体を考える、2.競争的に事業主体を選定するとい
うことができているかを常にチェックすることであり、それらができるよ
うな現場の環境を整えるということです。

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弊社は、名声よりもあくまでも結果を出すことにこだわって仕事をしてい
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【週刊 戦略調達】
■発行者 株式会社 戦略調達 中ノ森 清訓
 www.samuraisourcing.com
■発行日 毎週火曜日
■創刊 2009/4/16
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